36.工学部 杉山俊幸教授(続き)

2014-06-15

今月のCoの花さん 6月号(Part2

「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。

 

前回は、育児時代のご苦労話などを伺いました。今回は工学部長でもある杉山先生が理系女子、工学部女子を応援する熱い思いをご紹介します!

 

◎杉山俊幸先生のご紹介

専門分野:構造工学・地震工学・維持管理工学 (橋梁工学)

所属:大学院医学工学総合研究部工学学域社会システム工学系(土木環境工学)、工学部土木環境工学科

 

まず、「工学部の女子が少ない」という現状について、始めに少し触れておきましょう。

日本の国立大学の工学部における女子学生の割合は、11.5%(平成25年度学校基本調査より)。

では山梨大学ではどうかというと、H25年度は13.4%!全国平均よりちょっと高い♪

そして今年度H26年度は12.5%。前年度よりはちょっと下がってしまいましたが、ギリ平均より上です(^^)とはいえ、10人に12人って考えると、やっぱり少ない。理系分野の中でもなぜだか女子率が低い工学部。当支援室では、そんな少数派の女子を応援したいと思って活動していたりもするのです。

 

・今年平成26年度、工学部女子率は12.5%でしたね。今年の嬉しいニュースとしたら、電気電子工学科に6人も入学したこと!更に、情報メカトロニクス工学科には10人!二桁!ホント嬉しいですね~♪

 

そうですね(笑)。でも比率の1ポイントに一喜一憂したり、女子学生が一人多い二人多い、など数値ばかりが話題になったりするのは少々残念に思います。大切なのは、入学してきた学生一人一人に男女問わず充実した大学生活を送ってもらうことです。「女子だから、男子だから」と性別で分類すると確かに「少数派だ、多数派だ」と言うのは正しいかもしれませんが、工学に男女は関係ありません。

 

・そうですね!すみません、数値に踊らされていました(^^;)。数値を見て良し悪しを判断するのではなく、学生一人一人の充実度こそが私達の仕事の指標であるべきですね。

 

女性研究者支援室の活動はとても大切だと思っています。というのは、学生たちが勉学に励む環境作りをも活動にしているからです。例えば、大学に進学し、学ぶ意欲に満ち溢れた女子学生がいるとします。教科書を開く前にふと教室を見渡したとき、もし「あれ、なんか女子が少~ししかいない。もしかして自分は場違いなところに来ちゃったの?」なんていう不安を抱いたとしたら、そしてそれが学ぶ意欲にブレーキをかけることになったら・・・そんな悲しいことはありませんよね。教科書を開けば男女は関係ないし、場違いでもなんでもない。ですから女子学生のそんな不安は払しょくして欲しいし、そんな不安を抱く必要なんてぜんぜんないんだ、ということを支援室から発信して欲しい。もっと言えば、そもそもそんな不安がよぎらないために女子学生がもっと増えてくれたらいいなと思うんです。・・・なんか、すごく偉そうに言っていますけど、大丈夫でしょうか?!

 

・大丈夫ですよ!(笑)ご期待に応えられるよう頑張ります!当支援室の主目的である工学部に女性の研究者が増えることもまた、女子学生の不安払しょくや増加にもつながりますしね。

 

そうです、そうです。女性研究者の増加については、また別の視点からもメリットがあります。女性の視点を活かした研究やものづくりにもつながり、イノベーション創出へと発展が期待できるんです。いろいろな可能性があるわけです。・・・なんて、僕、そんな壮大な話をするような人間じゃないんですけど、大丈夫でしょうか?!

 

・大丈夫ですよ!(笑)それにしても、どうして工学系って女性が少ないと思いますか?一説には脳科学的に男女差があるため、工学的分野は男性脳向きだ、とも言うようですが。

 

そういう説もありますね。でも先ほどの話じゃないですが、毎年女子学生は13%くらい入学しているんですから、女性でも工学系に向いている人は確実にいる、ということに他なりません。そんな学生がもっと梨大に来てくれたらな~っと思うんですよね。

 

・親が理系だと、子どもも理系になりやすい、というのはありませんか?実は私も大学で機械工学を学んでおりましたが、父が工学系の人間です。

 

親との会話や何気ない日常の中に理数系の話題が増えたり、理数系の学問に興味を持つ機会が多かったり、ということは、一つ要因として考えられるかもしれませんね、我が家でも、私が意図的に理系に育てようと試みたつもりはありませんでしたが、結果として子ども達は4人とも理工系に進学しました。いっそのこと、理系の親御さんは子どもを理系に育てましょう、みたいなキャンペーンとかしてみたら理系女子ももう少し増えませんかね・・・冗談ですけど(笑)。ま、文系だ理系だとかいう以前に、子どもが興味を持ったことを伸ばしてあげる、ということが育児の基本ですね。

 

・ふふふ、育児経験者としての実感と、工学部長としてのお悩みの狭間を見た気がします。今日はいろいろと興味深いお話をありがとうございました(^^)!今後ともよろしくお願いします!