40.梨大OG 平口暢子さん(続き)

2014-08-15

今月のCoの花さん8月号(Part2)

 「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。  

 

◎平口暢子さんのご紹介

出身:山梨大学工学部電子電気情報工学科卒

所属: 株式会社NTTドコモ 資材部端末調達担当部長

 

・前回は、梨大の工学部に進学した理由や就職のころのことを伺いました。今回は入社後の様子をお聞きしたいと思います。NTTドコモってどんな会社ですか?

  本社は首相官邸のすぐ近くで、地下鉄の駅から直結している高層ビルです。私の部署は上層階で眺めも良くていい感じですよ♪ 入社してからいくつかの部署を渡り歩いていて、通信システムの建設や保守部門では女性が少なかったんですが、現在の部署では男女半々くらい。たまに何人かを誘ってジョギングをしたり、食事に行ったりもしていて楽しいです。

 

・充実している感じですね♪ 担当部長といえば、現在よく耳にする「女性上位職」ですけど、どういう課程を経て部長になられたんですか?

  私の場合は、ぜんぜん昇進欲とか、昇進狙って何かしたとか、そういうことは何もしていないんです。ただ、色々な仕事のチャンスや異動は断ることをしていなかったら、担当部長になっていただけで(笑)

  

・そうなんですか!ところで、上位職になる時に不安はなかったのでしょうか?また上位職の魅力って何でしょうか?

 上位職になる時に不安がなかったかと言われると嘘になるかもしれませんが、ステップアップする度に、見える景色が変わるんですよね。上位職だから関われる仕事、決められる仕事があって、面白いんです。 一人でする仕事より、チームで部下に手伝ってもらってやる仕事の方が断然大きな影響力のある仕事ができますし。 よく昇進を断る女性が多いと聞きますが、女性は自信の無さから断っている様ですが、企業の人事は、昇進してやっていける、と思うからこそ昇進を進めている訳で、断る必要ないと思うんですよね。マネジメントには色々なやり方があって、これまでの男性社会でのマネジメント方法にこだわらず、自分なりのマネジメント方法があると思っています。ですから、女性にはもっと気楽に考えてどんどんチャレンジしてほしいと思います。

 

・仕事を楽しむ秘訣ってなんでしょう?

  もともと、楽天的な性格なのもあるんでしょうけど、私の場合は、遊ぶ事に妥協しないっていうことじゃないかしら。

 

・ん?遊ぶ事?

  そう、遊ぶ事(笑)。私のポリシーは、「人生を楽しむ事」。今の目標は、「長期休暇をとってガラパゴス諸島にダイビング旅行行く!」。私、今は結婚していますけど独身時代はずいぶん海外旅行しました。え~っと(指折り数えて片手じゃ足りない)・・・全部で26か国かな。スペインでガウディの建築物を見たり、サッカー見たり、メキシコでジンベイザメとシュノーケルリングしたり、楽しかったなぁ。遊びを思いっきり楽しんでいたから、仕事も充実していたんじゃないかなって思います。そして仕事が充実していたからこそ遊びも楽しかったのかもしれない。どちらが先か後かわからないけれど、私の場合は結果としてずっと楽しく仕事も遊びもできています。

 

・なるほど、仕事一辺倒でもイマイチ、遊ぶことしか考えなくてもザンネン。バランスが大事、ということですね。

  これも「ワーク・ライフ・バランス」の一つの形ですよね。あ、ところで私、 今年、国立女性教育会館が開催する「女子中高生夏の学校2014~科学・技術・人との出会い~」にポスター展示をすることになりました。中高生向けに配るチラシでは、携帯電話にはいろいろな企業が関係していて、そこで活躍する女性達の紹介をしています(私も載っています!)。

 いまだに、日本は女性が出産・育児の年代になると離職する割合が高い、いわゆる「M字カーブ」が解消されません。でも実は、離職してしまうと、子どもがある程度育ってから再就職しようとしても、正社員には戻れる率は低いのが現状です。だから、安易に「辞める」選択はして欲しくないんです。企業にもよりますが、上級職の方がタイムマネジメントしやすい、という場合もあるんですよ。近年急速に制度等の環境が整備されつつあるし、夫婦で協力する工夫など、ロールモデルの紹介も増えています。そういった情報を多くの若い世代がキャッチし活用してもらえたら嬉しいなと思っています。

 それから、今年より山梨工業会の東京支部の女性のネットワーキングを担当しています。ぜひ都内で勤務される方やお住まいの方に工業会へのイベント等を通じて多様なロールモデルを知ってもらいたいと思っております。

 

・平口さんだからこその説得力のあるお話、ありがとうございます。私達、女性研究者支援室も男女共同参画やワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティといったキーワードを通じて、広く活躍する女性を応援していければと思っています。 今日は本当に楽しいお話、貴重なお話をありがとうございました!