46. 生命環境学部 乙黒美彩助教(続き)

2014-11-17

「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。 

今回は、前回に引き続き、山梨大学生命環境学部の乙黒美彩先生です。

梨大出身であり、研究サポーター制度を利用する二児の母であり、微生物をこよなく愛する研究者です。

◎乙黒美彩先生のご紹介
 所属:大学院医学工学総合研究部 生命環境学域 生命環境学系(地域食物科学) 
    生命環境学部 地域食物科学科
 専門分野:応用微生物学

 

●梨大へ進学するなら大学院修士課程まで行こうと思ったとのことですが、博士課程にまでは行かなくても、研究職は視野には入っていたのですか?

いえ、もともと研究職に就きたいと思っていたわけではなく、研究がおもしろくて博士課程まで行ったら研究者になっていた…という感じですね。

 

●やりたいことをやっていたら行き着いていた…ってなんだかいいですね。行き着いたその研究職、そして大学教員というのはどうですか?やりがいってどんなことですか?

やっぱりそれは、興味あることを継続して研究できることが大きいですね。またそれによって国内だけでなく、海外に研究者の友人がたくさんできましたし。大学教員としては2年半が経ったところですが、毎年新しい学生が入ってきて、いつでも新鮮な気持ちで授業や実習に臨めるあたりがやりがいですね。私の話を真剣な眼差しで聞いてくれる学生が多くいるのでとてもうれしく思います。

 

●なるほど、ご自身の研究も、学生への教育も、どちらに対してもやりがいを感じられるって素敵ですね。そんな熱中できる研究について、少しご紹介していただけますか?

私は、微生物について研究を行っています。現在までに発見されている微生物は地球上に存在している微生物の1%程度にしか過ぎないと言われているんです。残りの99%は未だ発見されておらず、その利用法も明らかにされていないんです。私はこの未知な微生物を効率よく探し出し、食品分野、特にワイン醸造や発酵食品へ応用することを目的に研究を行っています。

●微生物って結構たくさんいるように思っていたんですが、まだ1%なんですね!びっくり!

そうでしょう?「微生物」という言葉を聞くと、バイキンとか病原菌とかを連想する人も多いと思います。でも、私たちは環境浄化、医薬品、食品などどれも微生物の恩恵を受けているんですよ。

 

●なんだか微生物が急にすごい奴に思えてきました!きっと乙黒先生の講義は微生物愛に溢れた楽しい講義なのでしょうね!今度見に行ってもいいですか?

微生物のことばかりを教えていられる訳ではないですが(笑)講義来ますか?問題、当ててもいいですか~(^皿^)?

●それは困ります…!!ではでは、話題をちょっと変えて(^^;)研究活動も結構お忙しそうですが、その研究と生活、どんな工夫をして両立されているのですか?

 研究室にいられる時間が限られているので、まず、毎朝、何を、何時までに行うか、一日の計画をシミュレーションしながら通勤しています。それでも、突発的な仕事が入ってきてなかなか思うように進まないのですが、短期間の目標を立てて両立できるように努めています。実際にはホワイトボードに1週間以内にやらなければならないこと、1か月以内にやらなければならないこと、半年以内にやらなければならないことを付箋で色分けしてはっています。毎日これを見て気合を入れています。

 

●付箋のアイデア、いいですね!変更があれば貼り替えができますし。半年先まで見通していると、この計画を達成するぞと気合いが入るのもわかります!

気合いは入れているのですが、研究は実験をするだけでなく、その結果を文章にまとめることが求められますよね。文章を書くという作業では、それまでなかなか進まなかったのに、なぜか夕方を過ぎるとあふれるばかりに文章がつぎつぎ思い浮かんでくることもあって。のってきたぁ、これからだぞと思うのですが、時すでにおそし。子供のお迎えの時間に。というわけで、書き途中の文書をそのままに泣く泣く家路につくことも多々あります。

 

●素敵な微生物との時間も大事ですが、お子さんとの時間も大事ですもんね。それでは、ここまでいろいろと楽しいお話を聞かせていただきましたが、最後にもう一つ。これから「山梨大学」の学生になる、未来の後輩たちへのアドバイスをお願いします!

山梨大学をはじめから志望して入学した人もそうでない人も、自分が選んで進んた道に誇りを持って学生生活を送ってほしいと思います。学業にアルバイトに遊びにと学生もなにかと忙しいと思いますが、自分の中で優先順位をしっかりつけて、やるべきことをしっかりやる責任感を学生時代に身に着けてほしいです。

乙黒先生は懐深く、そしてとても楽しい方で、あっと言う間にインタビューが終了となってしまいました!学生時代のお話とか、甲府の発展の歴史とか(笑)、聞けばまだまだ面白いことが出てきそうです。いつかまたじっくり聞いてみたい…。

乙黒先生、この度はどうもありがとうございました!