52.工学部 郷健太郎教授(続き)

2015-02-15

今月のCoの花さん2月号(Part2)

 「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。 

 

前回は高専時代に打ち込んだバドミントンの人脈も手伝って、山梨大学へのやってきた郷先生、専門として取り組みたい分野をめざして渡ったアメリカでもまたまたバド繋がりのお話が!!

 

郷健太郎先生のご紹介

所属:大学院医学工学総合研究部 工学領域  山梨大学工学部コンピュータ理工学科

専門分野:知能情報学 (ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)(ユーザインタフェース)  (ソフトウェア工学)

・大学院の博士課程を修了して、その後はバージニア工科大学に数年留学していたんですね。

 そうなんですよ。実はすごく英語が苦手だったんですけど、やっぱりどうしても認知工学を研究したくて。大学院では研究論文を読むようにもなり、分野の動向も分かってきたので、海外の大学でも研究してみたくなりました。それから、さすがにそろそろ英語を克服するべき時期だよなって思ったのもあって。

 

・え?!「英語の壁」を乗り越えずに博士課程を修了するなんて、可能なんですか?

 いやぁもう、苦労し続けていましたよ(汗)最近の高専事情はわかりませんけど、実は私が中学生の頃は、高専に進学する「裏の理由=英語が苦手だから」という人も多かったんですよね。節目節目で英語を避けて、かわして、ごまかして、通ってきたけど、いよいよそうも言っていられないなって思って、留学する決心をしました。

 

・結果的には、英語ペラペラになって帰って来られました?

 いや、結局未だに苦手意識はありますし、それほどペラペラとしゃべれるわけじゃぁないんですよ、残念ながら(笑)。でも大きな進歩だなって思えるのは、「わからないことを言われても平気」な人間になったことです。よくよく考えると、自分の母語でも他の人が言っていることが分からないことがありますよね。でもみんな堂々としている。そんな当たり前のことに実感をもって気づきました。それはたぶんジャグリングサークルも役にたったと思うんですけどね。

 

・ちょっと待った。今、ジャグリングとおっしゃった?突然降ってきたキーワードに戸惑ってます、私。

 ふふっ。ジャグリングって楽しいんですよ。集中力が必要なので現実逃避できるし、上達度が完全に可視化されるので学習能力というか、自分のレベルが向上していることがわかりやすいんで。最近はパチカを特訓中です(笑)

 

・どうしてアメリカに行ってジャグリングをしていたんですか?

 アメリカでは、バドミントンはとてもマイナー競技だからバドは出来ないだろうなって考えて、じゃあ手軽に始められて、アメリカでも続けられるものを探した結果、ジャグリング。さすがアメリカ、ウォーミングアップでボールを5個も6個もホイホイ回すんですよ!研究室を離れて“普通のアメリカ人”と交流できたのは本当に良かったと思います。予想していたほどカルチャーショックというか、“違い”なんてものはないんだってことを知ることができましたから。あ、でも、結局アメリカでもバドもプレーできたんですけどね。

 

・え?!またまたバドが登場?アメリカでもプレーできたんですか?

 そう。バージニア工科大って、他の大学に比べて特に日本人の数が少ない大学なので、何とか学内に日本人いないですか~ってあちこちに呼びかけて紹介してもらったりしたんですよ。そうしてたどり着いた日本人がなんと東大バド部のキャプテンだった人で、当然共通の知人=バド選手の話題で大盛り上がり!そんな彼からアジアとかヨーロッパとか、バドが盛んな国の留学生たちが作っているサークルがあることを教えてもらって一緒に練習をするようになりました。大会に出たり他の大学に遠征に行ったりと充実していました。ワシントンDCオープンという大会では2番目のクラスで優勝したので、それを大学の学生委員会みたいなところでプレゼンして、予算を確保してボストンオープンという大会に出させてもらいました (^^)v。

・すごい。バドミントンの世界、恐るべし・・・ 

 あ、でも念のため言わせてください。遊んでばっかりいたんじゃないんですよ! 研究室では毎週、指導教員と1時間の個別ミーティングを設定していただいて、調査したことを報告したり、新しいコンセプトを議論したりしていました。こちらも本当に全力で取り組んでいました。

 

・サークル活動を楽しめたのは、メインの研究活動が充実していたからこそ、ということですね。そんな充実した楽しいアメリカ生活から帰ってきたのはなぜ?

 単純に、ポスドクをあまり長期間はできないと思いまして。しかも当時の仕組みだと、海外留学者に対する奨学金の返済猶予期間が2年間だったので、返済が始まりそうになりました。そのままアメリカでパーマネントの研究の仕事を探すのは難しいと感じていたので...それと結婚もしたかったし♪実は当時の指導教員は、夫婦で同じ学科の教授だったんですよ。教授夫婦の様子を見て、なんかかっこいいな~夫婦っていいな~結婚っていいな~って思うようになって。それで、よ~し帰国して結婚しよう!って意気込んで帰ってきました(笑)

 

・ちなみに、その後どうやって奥様とは知り合ったんですか?

 運よく母校の山梨大学に戻ってくることができたこともあって、旧知のバド部の先輩から紹介してもらったのが、今の奥さんです♪

 

・またまたまたバド部!

 そう。だからよく学生にも話すんですけど、後々どんな所で役立つかわからないから、何事も一生懸命に取り組んでおくに限る!ってね。例えば仕事は選べなくても仕事の仕方は選べる。どう取り組むのか、その仕事を楽しくするもしないも自分次第。やっぱり楽しい方がいいよねって思いませんか!

 

・そうですね。そんな「楽しくやろうぜ」コンセプトのプロジェクトをご紹介しておかないとですね。

 はい!「梨らぢ」。「統合能力型高度技術者養成プロジェクト~自発リーダー(学大将)を生む環境作り」の一環で、マイハウスプランのベンチャーハウスプロジェクト”放送局を作ろうプロジェクト”で発足しました。学生主体で校内情報番組を作成して配信するという活動も現在は第5期生が頑張っています。そして来年1月には、この活動を発展させて他学部にも展開し、甲府キャンパスにワンゼグ放送を開始!毎週15分程度の番組をどんどん作って放送しようと思っています。これ、結構大変な作業でもありますけど、学内の楽しい人、もの・こと、場所を発掘していきたいと思っています。みんなで楽しみたいし、楽しいをみんなで共有したいので、どうぞよろしくよろしく!!

 

・「楽しいがコンセプト」は我ら推進室にも共通です♪ぜひ一緒に“楽しい”を拡散しましょう!今日はありがとうございました!!