2.生命環境学部 風間ふたば教授(続き)

2013-01-16

2012年12月号(Part 2)

「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。

◎風間ふたば教授のご紹介 

<専門分野>
土木環境システム(環境工学・浄水・排水処理技術の開発・水質を含む流域総合管理方法の検討・環境水質修復技術の開発)、環境動態解析(陸水学・県内の河川・湖沼・地下水を対象とした調査研究)

<所属>

山梨大学大学院医学工学総合研究部国際流域環境研究センター教授、

山梨大学生命環境学部 環境科学科教授(兼任)

 

前回に引き続き、我らが女性研究者支援室の室長・風間ふたば先生です

山梨大学の国際流域環境研究センター教授、生命環境学部教授でもあり、“水”の研究をされるとともに、高校生の母でもいらっしゃいます。

 

前回は先生の研究テーマと、そして出産・育児経験をお話しいただきました。

今回は、お仕事としての「教授」についてのお話です。

●お子さんを持ったことで、研究活動に何か影響ってありましたか?

実は、子供を持ってから、日本の将来っていうようなことを、それまで以上に考えるようになった。

子供の将来、未来、この先の社会、環境・・・

そしたら、やっぱり水って大切だよなって思い直したわけ。

水環境は、将来の社会環境に直結している。そう思った頃から、「Yamanashiみずネット」(ホームページ見てね!)の活動を始めるようになってね。地道に、一般の皆さんと県内の川の水の水質調査を重ねて、データがそろってきたの。

夏には、小学生やそのお父さん・お母さんと一緒に“川原に行ってみよう!川に入ってみよう!”みたいなイベントをやって10年くらいになる。

川に入っておおはしゃぎする子供たち、魚や水生昆虫を見つけて大きな声を出す子供たちを見て、やっぱりきれいな水環境って大切だし必要だと思ったり、進んできた道と目指している将来は間違っていないと思えたりして。

これはもしかしたら、子供を持ったからこそ実感できたのかも、と思うことはあるかな。

川や水辺、それに水道水の元になっている地下水などへの関心がもっと広まってくれたら嬉しいし、広めていきたいなあと思うのよねぇ。

 

●いろいろな活動されているんですね?!

あのぅ・・・今更ですが、職業としての「教授」のお仕事って、いったい何をしているんでしょうか。

ざっくり言うと、「学内運営」「教育」「研究」「学外活動」の4業務をこなすお仕事なのね。

いろいろな学内の会議にでる。会によっては宿題も出されたりする。

それから、授業をする。今は「大気・水循環システム」「環境計測技術演習」とか、大学院生相手の「陸水水質アセスメント特論」といった授業を分担して教えている。

そして研究室の学生を指導する。これが一番楽しいんだけど、ゼミをして、実験や分析方法を指導して、論文添削して。それに研究室のお金のやりくりも考える。

更に、学内だけじゃなくて、国や県の委員会で専門家として意見を言ったり、地域や企業との共同研究を立ち上げたり・・・

 

●ええ!そんなに忙しいお仕事なんですか!?  頭、パンクしませんか?!

するわよ(笑)。なので出来るだけノートに書いておくようにしているの。

ルーズリーフノートにToDoリストを書いて、常に持ち歩いている。これがないともう仕事にならない。

右ページに線を引いてToDoリストを、左ページは空欄にしておいて、いつでもメモを書き込めるようにして。

この方法は気に入っていて、研究室の学生にも勧めてみてはいるんだけど・・・あんまり実践していないみたい(笑)

 

●ノート覗いてもいいですか?・・・おお。色とりどりのペンを気分で使い分けて書いてあるんですね。ちなみに、スケジュール管理は?

スケジュールとメールのためにiPadも持ち歩いている。

それでもやっぱり打ち合わせや会議も多いから、その都度もらった資料とかがあっという間にぐちゃぐちゃになっちゃう。なので、最近は書類に日付けをうって、これを日付順に袋に入れておくことと、日ごとに何の書類を袋に入れたか書いてあるノートを作って、管理するようにしているの。

この方法をとってから、資料捜索することが減ったかな・・・でも、ときどきやっぱり、紛失しちゃったりもするのよね(汗)

 

●では、これから、もしくは今まさに、妊娠・育児をする女性研究者へのメッセージをお願いします。

メッセージというか、このCoの花プロジェクトの室長的コメントになってしまうけれど。

たぶんほとんどの妊婦さんは無事生まれてきてくれるまで、子供のことが不安で心配でたまらない。また生まれてくれば、子供がちゃんと育つか心配でしょうがない。それは仕事を持つ・持たないに関係ないけれど、仕事を持っていることで、子供を生んだり育てることが思うように出来ないような社会は、健全じゃないと思う。

最近は女性の研究者はそれほど珍しくはないけれど、まだ数の上では圧倒的に男社会。だから、限られたいいポストをみつけることは簡単ではなくて、一旦一線から離れると、完全復帰が難しいところがあるのは確か。なので、研究と妊娠・出産・育児との両立のための支援は本当に必要だと感じている。

もちろん女性だけでなく“イクメン”研究者の応援もしていきたい。

だからこそ、今、Coの花プロジェクトを頑張っていきたいと思っているのね。

それと同時に、意識啓発をもっと進めていって、結婚・妊娠・出産といった、“おめでたいライフイベント”を、ためらうことなく迎えられるような、そんな素敵な職場環境にしていきたいと思う。

現時点では必ずしも学内教職員の皆さん全員に満足いく支援業務はできないかもしれないけど、5年、10年スパンでみたとき、この支援室の存在が確かに雰囲気を変えたよね、となれればたいへんうれしいなぁと思っているわけなのですよ。

●室員として、私もガンバリますです! 興味深いお話をありがとうございました!

 

「え、好きな芸能人?そりゃ~なんと言っても山Pだわよ!」