10.梨大OG 金丸香さん(続き)

2013-05-15

2013年5月号(Part 2)

「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。

前回に引き続き、梨大OGさんへのインタビューです。

工学部土木環境学科卒業後、株式会社早野組にてご活躍の金丸さん。結婚、出産を経て仕事を続けていらっしゃいます。

前回は充実した学生時代のことをお話し頂きました。今回は、職場での様子などについて伺いました。

◎金丸 香さんのご紹介

<出身>山梨大学工学部土木環境工学科

<所属>株式会社早野組 営業企画積算部

●建設業で、大規模な道路工事等の現場配属になったそうですが、現場は男性ばかりですよね?驚かれたのでは?

はい、驚かれました(笑)。やはり女性の技術者は珍しいようで、職人さん達には本当に可愛がってもらいました。一見強面な方もとても親切にいろいろと教えて下さって(笑)。

私達の仕事は職人さんに指示を出す立場なのですが、私は現場初心者でもあったので職人さんの手元を手伝わせてもらったりしながら、現場の基本をたくさん学ぶことができました。

●そうは言っても、力仕事ですよね?

そうなんです。私は特に小柄なので、重い測量機を担いで、山へ登って、丁張りを掛けて、という作業はさすがに男性と比べて体力差・筋力差を痛感しました。もちろん迷惑をかけないよう頑張りましたよ!おかげで当時は上腕二頭筋モリモリでした(笑)

●そんなガンバリがあるからこそ、皆さん可愛がってくださったんでしょうね。

ただ、そうはいっても社内は男社会ですから、自分の立ち位置がわからなくなったこともありました。そんな時は、とにかく勉強しましたね仕事の専門知識についてはもちろん、さまざまな本を読みました。

あと大学の教科書も引っ張り出したりして。学生時代にこんなにも仕事に必要かつ役立つ知識だってことを知っていたら、もう少し真剣に勉強したのに、って思います(笑)

それと、資格取得は積極的に取り組みました。一級建築士、一級土木施工管理技士、一級舗装施工管理技術者、一級造園施工管理技士、コンクリート技士、技術士補、測量士・・・

今は仕事に加えて育児もしているので、時間を作るのがちょっと大変になりましたが、まだまだ努力し続ける日々です。今年も資格取得へチャレンジを予定しています。

●お仕事面でずいぶんと頑張っていらっしゃるんですね。かっこいい♪ 一方で、いわゆる「ワークライフバランス」というのが私達のキーワードでもあるのですが、家庭生活とのバランスはいかがですか?

夫が家事や育児に積極的で、最初こそ不慣れだった家事・炊事なども最近はばっちりできるようになりました。ミルクやおむつ交換のタイミングなどもわかるようになってきたので、一人が子供の世話をしている間に、もう一人が家事をして、というようにうまく分担できています。

また、県内に住む両親にも協力してもらえていて、家族みんなのおかげで「ワークライフバランス」は取れていると思います。

●理想的なご主人、ご家族で素敵です。復職についても賛成してくれたのでしょうか?

そうですね、夫も両親も復職することに理解してくれました。

復職してみて改めて思うのですが、結婚・妊娠・出産からの職場復帰は家族のみならず、会社の理解があってこそ成り立つものだ、と

子供はまだ1歳4か月で保育園に預けていますが、実は毎週のように風邪をもらってきてしまうんですね。どうしても病院へ連れて行ったり看病したりで会社を休むことが多くなるし、夕方の保育園のお迎えのために残業ができなかったり、と職場には迷惑をかけることが多くなってしまいます。なので、それを応援してくれるような雰囲気である会社と理解ある上司・同僚には本当に感謝しています。

私もそんな皆さんの思いに甘えることなく、業務時間内は集中してしっかり仕事をこなすようにしています。

●そんなとても頼もしい先輩から、後輩へメッセージをお願いします。

これから結婚や育児を経験する方へのメッセージとして。

子育てしながらの仕事復帰は、体力的にも精神的にも大変かもしれませんが、子供の笑顔を見れば、吹っ飛んでしまうものです。仕事と育児は手を抜けませんが、家事は多少手を抜いても大丈夫(笑)。すべてにカンペキを求めず、臨機応変に対応すればいいんです。後輩の皆さんも諦めずに続けていくことが大切だと思います。どうか頑張ってください!

いま学生の方、特に理系女子へのメッセージとして。

社会人になってみてつくづく感じたのは、学生時代には時間的余裕がすごくあったな、ということです。将来の仕事に結びつくかどうかわからないとしても、時間があるうちにいろいろな勉強や体験をしておいてほしいと思います。意外な場面できっと役に立つ日が来ますよ。

●ありがとうございました!今後のご健康とご活躍をお祈りしております!

可愛らしい笑顔に見え隠れする芯のブレないカッコよさ。まだまだ自分にもガンバる余地があるな~と思わせてもらったインタビューでした!

<おまけ>

別れ際、金丸さんがおっしゃいました。

「梨大の思い出といえば、池、まだあります?あそこに亀が居たんだよなぁ・・・」

とのことで、学校へ戻ってから池を覗いたところ、現在は鯉しか見当たりません。

亀、どこへ??