12.梨大工学部OG 早川美奈さん(続き)

2013-06-14

今月のCoの花さん 6月号(Part2)

「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。

前回に引き続き、梨大のOGにして、TVのキャスターという早川美奈さんに、今のお仕事や後輩へのメッセージをいただきました!

◎早川美奈さんのご紹介

2011年山梨大学工学部機械工学科を卒業後、NHK甲府放送局のキャスターを務める。ニュース『おはよう山梨』を担当。生活情報番組『かいなび』ニュース情報番組『まるごと山梨』では特にFCチーム「ヴァンフォーレ甲府」を担当するほかリポーターも務める。

●職業選択の時期はどんなことを考えましたか?

 実は、大学院へ進学して研究者、という道も考えてはいたんですが、ものづくり実習で切ないというか、つらい思いをしたことがきっかけで、その道に不安を覚え始めたんです。

●何があったんですか?!

ものづくり実習という、一通りの工作機械や製造法を実習する授業があって、全般的に本当に楽しい実習なんですが、唯一、鍛造の実習だけは、ホントにつらい思いをしました・・・というか、させてしまいました、ハリス君に。

●ハリス君?

  実習や実験などは、50音順出席番号順で二人組になって行うので、いつも「早川」「ハリス(留学生)」ペアだったんです。

 鍛造の実習は、熱した鉄にスタンプという型のようなものを乗せ、その上から30kgのハンマーで叩くというもので、一人がその鉄を抑えて、一人がハンマーを振り下ろす、という作業なんです。最初は抑え係をしたんですが、振り下ろす力に負けてぜんぜん抑えていられなかったので、ハンマー係に交代してもらって・・・でも30kgを振り下すのに大苦戦。他のペアの倍以上時間がかかってしまって・・・ハリス君には、ホントに申し訳なかったなぁ。

●鍛造の実習とは、なんて楽しそう!(私もやりたい)・・・でも30kgはさすがに女子にはちょっとキビしいですね。

 そうなんです。その鍛造実習をきっかけに、力仕事にとてつもなく苦手意識を持ってしまって。それから徐々に、機械系の職業や研究者といった道にも不安を感じるようになってしまったんです。それと同時に、もう一つの憧れ、アナウンサーやキャスターを考えるようになって。そしたらどんどん、憧れる気持ちが高まってきて、アナウンサースクールに通いだしました。

●そういえば、学生時代に「湖衣姫コンテスト(※)」に出場されたと伺いましたが。

※湖衣姫コンテストとは、「信玄公祭り」のメインイベントである日本最大級の武者行列「甲州軍団出陣」で、武田信玄の側室・湖衣姫(こいひめ)の役を選ぶコンテスト。応募資格に「山梨県を愛する気持ちをお持ちの方」とあり、今年10回目を迎えました。

そうなんですよ。アナウンサーやキャスターとしての未来を考えたとき、山梨の素晴らしい点を紹介できるように、という思いから出場を決めました・・・特別賞をいただいたんですよ♪ 残念ながらあの壮大な武者行列には参加できなかったんですが、とても良い経験になりました。

●夢に向けて着実に経験を積みあげる努力をされていたんですね。素晴らしいです! 就職試験はどうでした?

 アナウンサー試験は、やっぱりかなりの難関でした・・・そんな中、NHK甲府のキャスターに採用が決まりました。更に・・・これもう、本当に、ミラクルなんですが(笑)・・・ちょうど「ヴァンフォーレ甲府をもっと応援していこう」いう局の意向と時期が重なったので、なんとその担当キャスターに抜擢されたんです!これはもう大興奮でした!!

というのも、子供のころからサッカー観戦が大好きだったんです・・・プレーはできませんよ、あくまでサポーターとしての応援専門ですが(笑)ピッチ上の選手たちはもちろん、全力で応援するサポーターの盛り上がり、あの雰囲気が大好きなんです。

●おおお!それはすごい♪ 成功を引き寄せるだけの努力をされた証かも、です!

 本当に、幸運というか、夢のようというか・・・ありがたいです。ラッキーでした♪

 おかげさまで、とてもやりがいをもって仕事に取り組めています。もちろん、勉強、勉強の毎日であっという間に1年が過ぎてしまいましたが・・・。

●充実感が伝わってきます(^^)・・・でも、そうは言ってもご苦労もあるのでは?

 とにかく紫外線との戦いです! 今日の午前中のヴァンフォーレの取材だったんですが、ああ、ほら、もう袖の位置で日焼けしている・・・(涙)

●日傘やサングラスかけるわけにいかないですものね。大変ですね・・・ところで、理系学科出身であることは、今の仕事に関連していますか?

 正直、直接関連していることはあまりないかもしれません。でも、番組作りって、モノづくりととても似ている、と思います。TVには出演者しか映りませんが、実際にはいろいろな分野、例えば映像、音響、照明などなど、各専門の人たちが力を集結させて初めて一つの番組が出来上がっているんです。表側に見えない部品の精度が製品の良し悪しを決めるのと同じで、各分野のプロの技なくして良い番組は出来ないんですね。スタッフの皆さんの努力や熱意に負けないよう自分も頑張ろうと思っています。

●今後の目標などはありますか?

 2年目って、“新人”という言い訳がもうできないんですよね・・・もちろん今までも言い訳していたつもりはあまりないんですが(笑)。この1年はもうとにかく無我夢中にやってきたところがありましたが、今年は知識の幅を広く深くしていこうと思っています。

 ありがたいことに、このお仕事を通じて出会うことができた方々は、本当に!本当に!!本当に!!!素敵な人ばかりなんです。そんな素敵な方々の頑張りを、番組を通じて広く伝えたいんです。そのためには、もっとたくさんの知識が自分には必要だって思っています。

●では、最後に今の梨大の後輩にメッセージをお願いします。

  社会人になると実感するのは、時間が少ないということ。振り返れば、学生時代は時間があったな、と。なのでいろいろやってみていろいろ経験しておくことをおススメします。

 それと、研究者という職業もやっぱりかっこいいなと思うんですよね。これから目指そうと思っている学生さんには、ぜひ頑張って欲しいと思います!

●今日は楽しい時間をありがとうございました!

(おまけ)

●インタビューのあと、特別にスタジオ内を見学させていただいちゃいました(^^)v 

早川さん、これ、支援室の資料ですのでぜひご覧くださいませ。

 この「Coの花姫」っていうキャラクター、かわいいですね!どなたのデザインなんですか?

●これ、支援室の別のスタッフが手書きしたんです・・・私だったらCADで描こうとかしちゃうかもです(←機械工学科ネタ)

 ああ、“CAD”! 久しぶりににして、キュンとしました(笑)