18.工学部 大渕竜太郎教授(続き)

2013-09-17

今月のCoの花さん 9月号(Part2)

 「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。

 ◎大渕竜太郎先生のご紹介

専門分野: 知覚情報処理・知能ロボティクス(パターン認識、マルチメディアデータマイニング)、メディア情報学・データベース(マルチメディア情報処理、マルチメディアデータ検索、3次元形状類似検索)

所属: 工学部コンピュータ理工学科、大学院医学工学総合研究部工学学域機電情報システム工学系(コンピュータ理工学)

前回はスーパー主夫っぷりについてお話いただきました。今回は家事と仕事の両立について伺いました。

 ●大渕先生ご自身もお忙しいですよね。授業やら研究やら、一方で洗濯やら炊事やら・・・どうやってその仕事と生活とのバランスを保っているんでしょう?

さて、どうやっているんでしょうね。自分でもよくわかりませんが(笑)

正直なところ、「家事や育児の必要がなく、その時間を研究や論文作成に充てられていたらなぁ・・・」という考えが頭をかすめることもなくはないです。研究をもっとどっぷりやっていたい衝動が起こる時もあります。でも家に帰れば、子供たちとの時間をもっと作って、もっともっと創作の楽しさや家事も教えてあげたいなあと思う日もあります。

やれるものなら、仕事も育児も研究も家事も全部完璧にやりたい。でも、現実にはムリ。学生にはみっちり指導してあげたいけど、一度帰宅して食事の支度をしなきゃいけないので、学生を待たせてしまう。家の中はいつでもキレイにしておきたいけど、畳まれていない洗濯物が散乱していたりする(笑)。これが現実。

だから、ライフ・ワーク・バランスを保つコツは「上手に諦める」ということかもしれません。あれもこれも「そこそこできていればOK」って自分を許す余裕を持たなければやっていられません。

●「上手に諦める」、深い言葉ですね! 授業の中で学生さんから挙がった質問と重複しますが、そんなにご多忙な先生の原動力は?

子供の笑顔です!子供たちから毎日、予想外の驚き・小さな楽しみをもらっています。それがあってこそ、やってこられたと思います。

●では最後に、これから社会人になってワーク・ライフ・バランスを目指す学生さん達にメッセージをお願いします。

これまでを振り返ると、子供のころは母が働いていましたし、学生時代や留学時代の同僚にも、とても優秀な女性に多く出会いました。妻も遠距離通勤ながら電車の中で業務をこなすなど工夫をしながら頑張っています。そんな女性達との関わりを通じて、つくづく女性が男性と差を感じることなく活躍できる社会であって欲しいと思います。そのために今、学生であるあなたにできること、それは男女問わずドメスティックスキルを鍛えることです。

30歳になったときのあなたがどこで何をしているか考えて欲しい。家事ができる人は、その時に選択肢が広がるはずだぞ!

●ありがとうございました!

 インタビューの後、研究室にもお邪魔しました。

 研究内容がプログラミング系なため、実験系のようなビーカーも測定機器もなく、ハイスペックっぽいPCが並んでいるお部屋です。あまりに殺風景(?!)なためか、そこここのPCラックの上にぬいぐるみが(笑)