25.梨大医学部助産学 小林康江教授

2014-01-06

今月のCoの花さん 1月号(Part1)

 「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。

 

今回は、梨大医学部の母性看護・助産学教授 小林康江先生です。小林先生は「理系女性のキャリア形成科目」という授業でH25年7月19日に講義をしていただきました。

授業では、「いのちの誕生を支える」と題して子どもを産み育てること、自分とパートナーの身体を守る、という視点でのお話をしていただきました。出産の説明には、骨盤を通過するときの胎児の動きを人形を使って説明してくださったり、

ぐるぐる回転しながらうまいこと出てくるのね!

  新生児ロボットで抱っこの仕方を教えてくださったりしました。

これじゃ両手がふさがってて何もできないよ!

正しくは、こう↓。二の腕も使って片手で安定して抱けた!

ちゃんとあやしてあげて、ミルクをあげたりおむつ交換をしたり、とお世話をしないと泣き出す赤ちゃんロボに、聴講していた学生さん達もおっかなびっくり、大慌てしながらの授業でした(笑)

小林康江先生のご紹介

所属:山梨大学大学院医学工学総合研究部 母性看護・助産学

職歴概要:1987年聖路加看護大学看護学部看護学科卒業後、助産師として7年間病院に勤務。その後、看護大学にて助手や講師を務め、現在は山梨大学大学院の教授を務める。

●今日の授業は「赤ちゃんロボット」登場で盛り上がりましたね(笑) 学生さんにはとても良い経験だったのではないでしょうか。

そうですね。実は昨年もこの講義を行ったのですが、“あの子”は連れてこなかったんです。そしたら男子学生の中から「ぜひ抱っこしてみたかった」、という意見をいただいたので、今年は連れてきたんです。大成功でしたね(^^) 

通常は、新米パパママさん向けの子育て教室などで使われるものなんですよ。

今どきの学生さんは、小中学校などでどのような保健・性教育を受けているかわからないのですが、子どもをもつ、というところの基本的なことは知っておいてもらえればと思います。 

 

●先生が最初に看護師を目指したきっかけというのが、採血で何度も針を刺されたことだったと聞きました(笑)

そうなんですよ。小学生のころですが、けがをしたときに検査のために採血をすることになって。子どもですから、ただでさえ針を刺されるのがイヤなのに、何度も腕のあちらこちらに刺されて(泣) それで「もう!ヘタっぴ!私だったら子どもの採血だって一回で終わらせてみせるわ!」って心に誓ったんです(笑) これが“将来なりたい職業”を本気で考えた、最初の出来事でした。

 実はこの話には続きがありまして・・・実際、自分で看護師になってみてわかったことなんですけど、私の腕は本当に刺しにくい血管をしているんですよ!それが子どもサイズだったわけですから、そりゃ何度も刺してしまうよなって、刺す側になってみてようやくあの状況がわかったんです(笑)

 

●それじゃ、当時の看護師さんは刺しにくい腕の少女ににらまれて、さぞ切なかったでしょうね(笑) でもそのおかげ?で、立派な看護師さんを世に送り出すことになったとは、とても面白いエピソードですね!ところでその後「看護師」ではく「助産師」になったのはなぜですか?

  えっとですね・・・別に助産師を目指したことはないんですよ、実は。

 

●またまた~ご冗談を(笑) 強い使命感や目的意識がなければ、先生のような“助産師のエキスパート”にはならないのではないですか?(←すごく勝手な先入観ですけど)

 それが、ぜんぜんなかったんですよ~。どちらかというと、成り行きでした。看護の3年から4年になる時期に、助産師コースを選択するかどうか先生に聞かれたんですが、その気はありませんでした。でも希望をだけしておけば、という先生の言葉に「じゃ、とりあえず選択希望を出しておくか」って。それで、そのまま気づいたら助産師になっていました。あのとき、先生と話をしなければ、今の自分はいないと思っています。

 

 

●へぇ~?!とても意外です!でもきっと、そのお仕事があっていたんでしょうね♪

 

次回は、助産師からどうやって大学の教授になったのかのお話です。お楽しみに!