28.生命環境学部 島弘幸准教授(続き)

2014-02-15

今月のCoの花さん 2月号(Part2)

 「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです。

◎島 弘幸先生のご紹介

所属:生命環境学部 環境科学科 http://www.ev.yamanashi.ac.jp/

専門分野:物性理論、複雑系科学、食品物理学、スポーツ物理学

HP:http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~hshima/HShima-jp.html

前回は前職との違いや、生い立ちの中での素晴らしい出会いについてお話いただきました。それにしても、島先生の気さくすぎる雰囲気に、ついつい根掘り葉掘り・・・でも気づいたら、なぜか私がしゃべっちゃってる~(焦)

 ●経歴を拝見したところ、1年間ほどスペインでお仕事されたことがあるんですね?

  はい。妻と1歳半の娘たちを連れて移住しました。当時は、1歳過ぎの子供ってよく病気するから、って周囲がずいぶん心配してくれましてね。健康保険の手続き方法とか、予防注射や伝染病の名前をスペイン語でどういうかだの、出発前にいろいろ調べたりして、ちょっと大変でした。

●そうかなるほど、海外に暮らすとなると、そういうことも知っておかなきゃいけないんですね。気候も違ったりするでしょうが、ご家族皆さん無事に過ごされましたか?

  はい、とても健康に過ごしました!あんなに準備万端で行ったのに、けっきょく娘たちは風邪も引かず、一度も病院のお世話にならずに済んでしまって・・・もちろんそれに越したことはないんですが、ちょっと拍子抜けしました。ただ、帰国してから風邪ひきまくっていましたけど(笑)。

●あらあら・・・スペインの風土の方が娘さんには合っているのかもしれませんね(笑)ご家族の話題が出たところで、先生、家事はしますか?分担とかあります?

  家事はあまり、というかほとんどしません。正直、どれも妻ほど上手にできないんですよ。片づけ・掃除は苦手だし。料理は独身時代に見よう見まねで凝りましたが、いまは妻が作る方が圧倒的に美味しい♪ですから、妻の体調が悪い時くらいしか、私の出番はありません。とてもしっかりしていて頼れる存在なので、家の運営には信頼してお任せしている、という感じです。ほんとに感謝しています。

●素敵な奥様ですね(^^)。適材適所というか、強みを生かした夫婦関係と言いますか、良い感じです。 育児についてはどうですか?

  子供の相手は楽しいですよ。土日の休みには、自分が娘たちを半日くらい外に連れ出して、よく遊んでいます。というか、遊んでもらってます(笑)。平日に家事育児を任せっきりにしてる妻への、ささやかなご奉公も兼ねてですかね。そうやって子供と過ごす時間をもつことで、「相手を許す」ことが少しできるようになったかな、と思っています。

●許す、とは? 

 物を教える仕事柄、かつては年下の人に対してイラっとすることが多々あったんです。例えば、自分にできることは相手も当然できるはずだ、という思い込みから、できないことを相手の怠惰や努力不足だと批判してしまったり。でも最近は、みんな人それぞれなんだ、と思えるようになって。

 これは子供との時間を過ごす中で気付けたことですね。小さな子供って、大人基準で考えれば確実にNGなことを、結構まじめにやらかすじゃないですか(笑)。生卵を割るのに力いっぱい叩いてみたり、お皿やコップを危なっかしく持ち歩いたり、工作の糊を出し過ぎてテーブルをベタベタにしたり。でも一歩下がってその頑張りを見ていると、子供は子供基準で、きちんと物事を感じて考えて、行動に移してる。それを大人基準でどうこうケチつけるのは、大人の自己満足でしかないなぁって。そうやって子供の様子をみているうちに、周りの人と自分との考え方や生き方の違いを、許せるようになってきた気がします。

 

●うわぁ先生、素晴らしいですね!なんだか育児本のみならずコミュニケーションスキルの本とかにも書いてありそうなお話です。お子さんのもたらすものって計り知れないものがありますね!

 コミュニケーションといえば、もう一つ、娘から気付きをもらったことがあります。

女性は聞いて欲しくて話をする。男性はアドバイスが欲しくて話をする。

●うわあぁ先生、スゴイ!それ、自力で気付いたんですか?!それ、まさしくコミュニケーション本とかで読みました!

  娘たちが結構おしゃべり好きなんですよ。一緒に過ごしている間、たいていずっと脈絡なくおしゃべりしているんです。で、ウンウンナルホドと黙って聞いていると、いつの間にか話が完結していて。そんなとき大事なのは、たぶん言葉の節々を聞くことよりも、相手の気持ちに共感することだろうって、ふと感じたんです。巷で言う「共感力」ってやつですね。逆に男子学生や男性の同僚と突っ込んで話すときは、具体的な意見や助言を互いに求めていることが多いと感じます。なのでその場合は、言葉の節々をきちんと聞いて、相手の意図を理解してから、自分の意見を返す。男性にとっては共感のありなしよりも、筋道たった意見やアドバイスの方が大事な気がします。自分も含めて、の話です。

傾聴スキルもばっちりなんですねっていうか、先生ホントに聞き上手ですよね。さっきから(文章にこそしませんけど)いつのまにやら私がずっとしゃべっていて・・・ああインタビュアー泣かせ(笑)

  いやいや(笑)偉そうに言いつつも、実際学生たちからみたら、ちゃんと聴いて挙げられているかわかりません。でもなるべく良いところ・褒めるところを見つけて、言葉で伝えるように心がけています。

●うわああぁ先生、もうスゴ過ぎる! じゃあわざと意地悪い質問です、例えば学生のレポートでどうしても褒めるところが見つからなかったら、どうしますか?

  褒めるところがないくらいのものを持ってきた、その勇気を褒めます(笑)

●(^0^ 爆笑)研究室の学生さんがちょっと羨ましい!今日はホントに楽しいインタビューとなりました。ありがとうございました♪

 ということで、まるでコミュニケーションセミナーとかリーダーシップ研修とかの講師にインタビューしているようなひとときで、私、すっかり先生のファンになってしまいました!

 

<おまけ>

●先生の今後の夢とか目標とかってありますか?

  そうですね、いつか本を執筆してみたいな、と思っています。仕事や研究の話ではなくて、今までたくさんの先輩達から教わった生き方や生かされ方、大切な言葉なんかを、自分なりの形で残すことができればよいな、と。まだ漠然としているんですけど。

●今日のお話しをまとめるだけでも2~3冊は軽く書けちゃいそうですよ!

いつ出版かな~ ファンとしては早く読みたいです!(笑)