33.工学部 岡村美好准教授

2014-05-01

今月のCoの花さん 5月号(Part1

 「今月のCoの花さん」は、出産・育児・介護といったライフイベントと研究活動を両立してきた諸先輩方や、研究者としてのロールモデルをご紹介するコーナーです

今回は、梨大工学部情報メカトロニクス工学科の岡村美好先生です。岡村先生は、ナシダイのOGでもあります。そしてなんと、山梨大学工学部土木工学科で初めての女子学生だったんですって!当時のご苦労話は尽きません・・・今の時代で良かった~^^;

◎岡村美好先生のご紹介

専門分野:構造工学・地震工学・維持管理工学 (鋼構造工学) ・交通工学・国土計画 (歩行空間のユニバーサルデザイン、福祉のまちづくり) ・リハビリテーション科学・福祉工学 (ユニバーサルデザイン論) ・ジェンダー (土木分野における男女共同参画) ・科学教育 (デザイン教育、問題解決)

所属:大学院医学工学総合研究部工学学域社会システム工学系(情報メカトロニクス工学)、工学部情報メカトロニクス工学科、医学工学総合教育部土木環境工学専攻、医学工学総合教育部環境社会創生工学専攻

 

 

・岡村先生、いつもお世話になっております!これまでも支援室に対して多岐に渡りご協力いただいているので、改めてインタビューというのもちょっと照れますが、よろしくお願いします!

さてさて、先生が山梨大学工学部、しかも土木工学科に入学したのはえっと、、、今から37年前のことなんですね。(・・・あれ?年齢バレちゃう?) 現在も理系女性は少数派ですが、当時は輪をかけて少数派だったのでは?

 

少数派というか、正真正銘の「紅一点」。学科は60人中女子は私1人。実は、入学するまで知らなかったんだけど、土木工学科で初の女子だったんですよ。そのときは、私よりも先生方の方が驚かれたみたい(笑)。

 

・「男の世界」に飛び込んだパイオニア!そういう頼もしい女性のおかげで、昨今理系女性の増加する社会になったんだと思うと、ホントにありがたい限りです。それにしても、どういう経緯で「ドボジョのパイオニア」になろうと思ったんですか?

いやいや、別に「ドボジョのパイオニア」になろうとして入学したわけじゃないから(笑)。子供のころから読書や手芸,スポーツが好きで、男の子に交じってサッカーをしたり柔道にあこがれたりするような子でした。親からは「女だてらに・・・」なんて言われました。

高校は理系文系関係なく女子は少数派で、モノを作る仕事とか建築士へも憧れて、男とか女とか関係なくできる仕事をしたいと思って理系クラスになったら女子はもっと少なくなっちゃった。

担任の先生は「女子で理系に進学するなら化学系にした方がいい」なんていう指導をしたらしいけど、化学が苦手だった私にはそのような指導はなくて…。それで地元山梨の大学で建築系に関連する学科ということで土木工学科にたどり着いた。

でも,土木業界がどれほど“男社会”かなんてことは、入学するまでぜんぜん知らなかったんだよね。

 

・逆に、知らなかったから飛び込めちゃったのかもしれませんね(笑)実際はどんな“男社会”だったんですか?

 

私が卒業するまで土木工学科には女子学生は一人も入学してこなかった。学生時代に土木学会に入会したんだけど,土木学会誌には「○○大学で初めて女性助教授が誕生しました」とか「女性技術者登場!」といった記事が掲載されていた。

学科でトンネル工事の見学に行けば、女性だけトンネル内に入れてもらえない。「山の神様は女性だから工事現場に女性が入ると神様が嫉妬して事故が起こる」と言われていたのは知っていたけれど、本当に入れてくれないんだと厳しさを実感した。

就職活動を始めれば,雇用機会均等法がなかったので,募集要項に「男子に限る」と書いてあったし…。

 

・今どきの“少数派感”とはまたぜんぜん違った状況ですね。男女共同参画の考え方がだいぶ浸透してきた今であれば、トンネルから締め出されたら「はぁ~?!(半キレ)」とか反発しそうですけど、まだまだそれば社会や業界全体の常識って言われると、つらいですね。

 

でも,そのころはそんなものなんだと思ってたんだよね。それにしても、努力してなんとかなるものなら頑張ればいいけど,性別とか,年齢とかを理由に受け入れられないのは,本当につらい。自分ではどうしようもないでしょ。どうすりゃいいのさと泣きたくなる。

 

・でも先生、今はそんなことないんですよね?

 

そう!今からリケジョやドボジョになろうと思う学生達に、あまりネガティブな印象を与えないようくれぐれも言っておきますが、今のは昔の話だからね!今は違うから!(焦)

トンネルに入れないことに関しては,労働基準法で女性の坑内労働が禁止されているということを知って,「土木技術者女性の会」の仲間と一緒に国に働きかけました。2007年に労働基準法が改正されて、いまは工事中のトンネル内部の見学もできるトンネル工事の現場で働いている女性技術者もいる

このグラフを見て!土木学会女性会員の年齢別構成なんだけど、若い女性がすっごく増えているでしょ?いまは,土木系の会社でも積極的に女性を採用するようになってきているんだよ!

 

 

 

・全力でフォローしてみたところで()、次回は先生の輝かしいご活躍についてのお話です。お楽しみに!