57.女子中学生、理系進学のイメージを描く!

2015-02-25

今回は、特別編。

 平成27年2月14日(土)に、山梨県男女共同参画推進センター「ぴゅあ総合」で開催した「サイエンスガールの未来を語ろう!」というイベントの報告です。

 実は、昨年に続いて2回目の開催です。

 理系女子、サイエンスガールは割合的に見てもまだ少数派。特に工学分野は女子率の低さが目立ちます。それって、何故? 魅力や楽しさを知る機会がないだけなんじゃないかしら?・・・そんな思いから、「理系に進むってどういうことなのか」というお話を女子中高生に聞いてもらう機会を設けました。

 山梨県内で唯一の工学部を持つ山梨大学ですから、「ナシダイが理系の魅力をアピールせずして、いったい誰がしてくれようか?!」という勝手な責任感に駆られ(笑)、ぴゅあ総合さんとコラボ開催が実現したのでした。

昨年の報告は、コチラ→http://www.conohana.yamanashi.ac.jp/news/920

 

 さて今年というと、梨大生命環境学部の山下助教から「ポジティブに理系選択~広がる世界は無限大?!」と題した基調講演と、現役女子大学生から生命分野・土木分野・機械/電気分野の魅力をプレゼンしました。その後はフリートークタイム。好きな科目、気になる分野などについてガールズトークを楽しみました♪

 「2回目だし、参加者も増えるかなっ ((o(б_б;)o))ドキドキ」と期待する気持ちもありましたが・・・「女子中高生向けに女子大学生がお話しますよ~」って企画をよりによってバレンタインデーに開催。そんな日に設定しちゃって、もう、ホント、ごめんなさい(苦笑)。告白やデートを差し置いて、参加してくれた女子たちは8名と保護者が4名。参加数こそ昨年と同じでしたが、和やかな雰囲気で進められたので良かったかな~と思っております。

 

 理系と一口に言っても、中学生くらいだとまだまだ学校の授業では「理科」の枠から出ないので、目指す分野を絞り込んだり、憧れの職業をイメージしてみたりすることは難しいと思います。でも一方で高校に進学すると同時に進路選択を迫られ、模試に追われる生活となってしまい、「自分の将来を思い描いてみる」とか「“自分の好きなことってなんだろう?”とじっくり考える」という余裕がなくなってしまう人が多いのではないでしょうか。ですから中学生という時期は、たくさんの選択肢を知るのに絶好のタイミングなのかもしれませんね

 

 基調講演の中で、山下先生は「大学は職業学校ではないので、就きたい仕事から大学の学部・学科を選ぶのではなく、自分の好き・楽しい・勉強したいことで選ぶべし」と話していました。
  医学部における医師免許などのように、大学で学位を修めることで得られる資格・職業は別として、自然科学や農学、工学、理学等の分野は職業に直結していません。
 例えば、「化粧品会社に就職したいなら、化学系の学科かバイオ系に進学するしかない」という発想はちょっと違うよ、ということなのです。なぜなら、化粧品会社に勤めている人は全員化学・バイオ系学科出身かといえば、絶対にそうではないからです。
 一般的に、企業には経営・会計・人事・総務・広報・営業・販売・製造・物流といった部門があって、どの部門にも文系理系に関係なくそれぞれ専門知識が必要です。では化粧品会社で化学やバイオの知識が必要とされるのはどの部門かといえば、「製造」に含まれる開発、評価、生産管理などの中のごく限られたところなのです。ですから「化粧品会社に就職したい」としても、文系の人も理系の人もそれ以外の人もいろいろな人が就職している、ということを知っておいて欲しいんです、と先生。
 それと同時に、工学部へ進むと物事を理論立てて、分析し、結論を導く力が養われる。それはどんな場面でも分野でも生きていくのに役立つ力。この点だけでも理系進学はオススメです!とのことでした。

 山下先生は講談社の理系女子応援サービス「Rikejo」の会員で質問回答者としての活動もされていて、実際にいろいろな学科を卒業していろいろな企業・研究所等で活躍する女性の例をたくさん紹介してくれました。また、理学部と工学部の違いについてちょこっとだけ触れました。中学生にはちょっと難しい話だったかもしれませんが、同伴されていたお母さまの中には「理学部も工学部も“理系”とだけしか考えていませんでした。違うものだったんですね」との感想を寄せて下さった方もいらっしゃいました。特に山梨県内に「理学部」がないのでちょっと縁遠いのかもしれませんね。

 そしてもう一点、山下先生が中学生に述べたこと。それは「理系には英語は必至」ということです。先生曰く、中学のウチから英語は苦手にならずにおいてね、と。
 そう。そうなんですよ。実際のところ、「英語が苦手だから理系に進んだ」という話は、梨大の学生さんからもちょいちょい聞くんですが、3年生頃にもなれば「これまで必死に英語から逃げてきたけど、もう逃げ切れなくなっちゃったんですぅ(泣)」と言いながら洋書や英英辞書を抱えている姿、見かけております。好きで楽しいことを勉学研究したかったら、やっぱり英語力は必要なんですね。大得意になれとは言わないけど、中学時代から早々と苦手意識を持つとか、キライ!と決めつけちゃうのは、もったいないですよ!

 

 長くなったので、この続きは次回へのお楽しみとします。中学生と大学生のガールズトークの様子、お楽しみに!

そして文末になりましたが、全力の告知広報と当日の飴ちゃんをたくさんご用意いただいたぴゅあ総合の皆さま、本当にありがとうございました!